昭和初期、大阪今橋、料亭つる家で山本重雄が修業いたしました。
昭和十一年帰岡後、犬養健氏(犬養毅三男)の命名によって、旧岡山市新西大寺町、安田銀行西裏に店を構えました。
以来、榊原病院初代院長、菊池寛氏初め様々な方々に贔屓にして頂いておりました。
昭和二十年六月の岡山大空襲で疎開をよぎなくされ、戦後昭和二十六年に旧浅口郡寄島町で再出発いたしました。
創業当時より、瀬戸内の天然の魚を使い食器と室礼にこだわり岡山の食文化を守ってまいりました。
また、三代目店主にして、京都生間(いかま)流式包丁二十九代家元より免状を賜り、岡山では当店だけが許されており、四代目も三十代家元より入門を許されました。